狂犬病。予防接種なしで海外で噛まれたらどうなる?その場合の3つの対処法
本日は、海外渡航者とくにアジア圏に行く場合に、実はコロナよりも怖いんじゃないかと思う病気について話をします。
それは、狂犬病。
犬に噛まれて発症したら100%死亡が確定。
これって、一発アウト。
海外へ行かなければそもそもかかることのない病気。
でも、海外へ行きたい人はどうすればいいの?
もちろん、予防接種を予めうけておくことが重要ですが、受けていなかったらどうなるのでしょう、ジ・エンドなのでしょうか。
狂犬病とは?
狂犬病を発症している動物にかまれたり、ひっかかれたりすることで感染する病気。
最近も、日本人の方が発症されたようです。怖いですね。
これまでの日本の発症例:
- 1958年:国内発症の最後の事例
- 1970年:ネパールからの帰国者1が死亡
- 2006年:フィリピンからの帰国者2名が死亡
- 2020年:フィリピンからの来日者1名が発症
潜伏期間は噛まれてから、2週間から数ヶ月と言われていて、発症した場合は命をすくうことはできないようです。
日本人の発症例は少ないのですが、世界の死亡者数は6万人程度。そのうち半分以上はアジア地域ということで、特に海外渡航中のリスクは依然として高いと言えるでしょう。
噛まれたときの対処法
これは万が一、予防接種を受けずに海外渡航先で自分が野犬に傷口がわかるほどに噛まれた時にやろうと思っている方法です。自分は医師ではないので、医学的な正しさは保証できないので、もし皆さんがこうなったら、現地の医師にすぐにかかることをお勧めします。
では私がやろうと思っている手法をお伝えします。これを正しく実施すれば、予防接種をうけていなかったとしても、95%は発症を防げるようです。
1がもっとも安価で効果的な方法です。狂犬病ウイルスは動物の唾液から感染すると言われているので、物理的に体に取り込まないということですね。
そのあと、傷になる形で噛まれた場合は、「抗狂犬病免疫グロブリン」という薬を注射するのが効果的とのことです。これは、狂犬病ウイルスに対する抗体そのものだということです。できるだけ早く、遅くとも7日以内の摂取が必須とのこと。
その後、暴露後ワクチンをうけるということになるようです。このワクチンは、長期にわたって体が抗体を作り出すための作用があるようです。3ヶ月にわたり計6回。第一回目はできるだけ早くうったほうがよいみたいなので、現地の病院にかかったほうがよいでしょう。
注意点!
やっかいなのが2番目です。
なぜかというと「抗狂犬病免疫グロブリン」は日本では承認されていない薬なので、製造はおろか、入手も困難とされていて、シンガポールやタイなどの隣国に移送をしてもらって、投与してもらうという形になるでしょう。値段は不明なのですが、和歌山にある小児科の先生のWebサイトに情報がありましたので、そちらを参考におこたえすると、1本300ドルを6本投与とあるので、それだけで18万円。渡航費やそれ以外の診療費も考えると、合計で50万円程度はかかるのかもしれません。自由診療の範囲なので、おそらく標準的な海外渡航保険が有効ではない可能性もありますので、本当にガブッとやられちゃった場合は、この値段を覚悟して払えるかが、生死を左右するかもしれません。
こう考えると、事前の予防接種の大切さがよくわかりますね。
本日の投稿は以上です。
Source:
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/07.html
https://izavel.com/vaccine/type/rabies/
https://dot.asahi.com/dot/2019052000037.html?page=3
http://www.ikomaiin.com/index.php?%E7%8B%82%E7%8A%AC%E7%97%85#acceebb1