ノマド通信

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マニラ都市封鎖・ロックダウンの現状。MECQ, GCQ, MGCQ最新情報、日本の緊急事態宣言との違いとは?

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5月13日,フィリピン政府は検疫隔離の緩和について発表を行いました。
日本の緊急事態宣言は強制力の無いゆるいものですが、海外に目を向けた場合に、日本とどのように異なるのか、についてレポートをしていきたく思います。

 

本記事の内容は動画で詳しく解説しています。

youtu.be

 

結論からなのですが、公共交通機関すら利用できなかったフィリピン全土ですが、5/16以降でマニラ首都圏を除く地域で段階的に解除されていくとのこと。

 

では、その内訳をみていきましょう。
本日の考察は以下の順序になります。

 

・フィリピン入国に関して
・コミュニティ検疫のレベル
※日本の緊急事態宣言との違いに
着眼しながらレポートしていきます

 

◆フィリピン入国に関して
フィリピン外務省の発表により、3月22日から、日本人含む外国人のフィリピン入国が実質不可となっており、今現在も尚継続中で、6/10までは入国制限がかかっている状況です。
こちらについては、前回の動画で詳しく解説していますので、後ほど概要欄をご覧ください。

 

◆コミュニティ検疫のレベル
フィリピン政府からの発表では、4つの段階に分けられています。

ECQ (Enhanced Community Quarantine)
強化されたコミュニティ隔離

MECQ (Modified Enhanced Community Quarantine)
修正された強化されたコミュニティ隔離

GCQ (General Community Quarantine)
一般的コミュニティ隔離

MGCQ (Modified General Community Quarantine)
修正された一般的コミュニティ隔離

 

んが、めちゃくちゃ分かりづらいですよね。
ということで、私なりの解釈を付けた言い回しに変更させていただきました。

 

ECQ(最強隔離、いわゆるロックダウン) 5/15まで
MECQ(準最強隔離、ほぼロックダウン) 5/16-5/31まで
GCQ(不要不急の外出自粛) 5/16-5/31まで <= 日本の緊急事態宣言に近い
MGCQ(ほぼ解除!?)

 

どの地域が該当しているかはこちらに詳しく記載がありました。

https://manilatoday.net/gabay-sa-mecq-gcq-at-mgcq/

 

マニラ首都圏、セブ市については5/31までは準最強隔離、ほぼロックダウン状態が継続されるという解釈になります。

 

ということで、上から順番に解説していきます。

 

◆ECQ(最強隔離、いわゆるロックダウン)
24時間の外出禁止、車の運転禁止など。各家庭、通行パスを持った1人のみが買い物に出られます。公共交通機関は全て停止はもちろんのこと、ジョギングなどのエキササイズも禁止された、いわゆるロックダウン状態です。
5/15まで、マニラがあるルソン地方、セブ市を含むビサヤ地方、ダバオ市があるミンダナオ地方で、実施されていました。

 

◆MECQ(準最強隔離、ほぼロックダウン)
5/16以降に、マニラ首都圏、セブ市をはじめとする人口の多い地域に関して原則自宅待機のロックダウン状態が継続するとのこと。ただし、一部の外での運動(外での散歩・ジョギング・バイク等)はマスク着用・一定距離確保等の安全規則を守った上で行うことが可能になるようです。
公共交通機関は引き続き運休、国内便も原則禁止とのことなので、移動はできないと同然と捉えるべきでしょう。
私がよく訪れるマニラ首都圏については、5/31まではこの状態がつづくとのことです。

 

◆GCQ(不要不急の外出自粛)
5/16以降に、マニラ首都圏、セブ市をはじめとする人口の多い地域を除く広範囲の地域に適用されるレベルです。
ジプニー、バス、トライシクルなどの公共交通機関が密集を避ける形で再開されるようです。完全ではありませんが、基本的な経済活動に戻ってもよいとされる段階です。
ただし、美容室、アミューズメント施設や映画館、図書館、ジム、カラオケ、観光施設などの営業はこのレベルでも禁止とされているようです。

不要不急の外出自粛は控えつつも最低限の経済活動を再開しはじめるという点において、日本の緊急事態宣言に最も近い措置レベルと考えて良いでしょう。

 

◆MGCQ(ほぼ解除!?)
厳しい検疫や在宅ルールは伴いません。ですが、マスクの着用・こまめな手洗いとうがい・ソーシャルディスタンスの確保など健康に関する基本ガイドラインは守る必要があります。
この段階における具体的な方針は、まだフィリピン政府から正式に発表されておらず、今後の情報を注視していく必要がありそうです。


以上が私のほうで把握したマニラ都市封鎖、フィリピン全土のロックダウンの最新情報となりますが、日本の緊急事態宣言よりも、かなり踏み込んだ検疫隔離措置をされているのがフィリピンだということがわかりました。

 

Source:
https://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00107.html
https://ceburyugaku.jp/127792/#516-2
https://cebuhoyukai.muragon.com/entry/352.html
https://primer.ph/blog/genre/all/2020-5-13-public-briefing/