ノマド通信

ノマド通信

これから巻き起こるニューノーマルな世界に向け、海外ノマド・語学習得・SDGsの観点から情報をお届けします

韓国・ソウル、渡航解禁いつ!?2年間行けないってホント?

f:id:daisuke-yamamoto-1125:20200524170936j:plain

 

私がよくトランジットで利用するソウル、インチョン空港。

そう、韓国も今や遠い国になってしまいました。そんな韓国への渡航解禁がいつごろになるのか、今回の動画で皆さん自身で目安を掴んでいただけるかと思います。

 

youtu.be

 

韓国といえば、K-POPや韓流ドラマの功績で観光産業はめちゃくちゃ盛んな国の一つであり、日本人がアメリカ、中国についで3番目に多く渡航する国です。そういうこともあり、韓国への渡航がいつ解禁になるのか、ということを不安視される方は多いものと思います。

 

まず結論。

観光客としての韓国への入国解禁は、夏以降、早くて7月ではないかと予測しています。

 

本日は、その理由について、以下の順序で述べていきます。

1. 7月までの韓国入国再開が難しい理由
2. 韓国が一次感染爆発を防げた理由
3. もしも今、韓国に入国したら何が起こるのか


では始めていきましょう。


7月までの韓国入国再開が難しい理由

まず第一に、当面の間はパスポートが使えません。なぜかというと、韓国政府は日本との短期滞在のビザ免除措置の停止を行っており、それが今尚継続しているから。これはコロナ対策の一環ですが、日本政府が、韓国から日本への入国を3/9以降で制限したことに対する対抗措置としてなされているという側面があるので、ようするに韓国からの日本へのビザ免除措置の解除を日本政府が行わない限りは、日本のパスポートで韓国に入国できる日は遠い、ということでしょう。

まとめますと、5月末現在、以下の状況です。

f:id:daisuke-yamamoto-1125:20200524170221p:plain

 

また、外務省のウェブサイトを見る限り「4月13日から,全ての国を対象として,査証を申請するときには医療機関が発行の診断書を提出する必要あり、健康状態インタビューも実施される。」
とあるので、ビジネスや公務で必要最低限の移動は狭き門ではありますが、可能性はあるでしょう。フライト自体も数は少ないですが、Googleフライトなどを確認すると、一般的な価格帯で、購入可能な状態でした。

では、一般の旅行客がVISA無しでパスポートのみで入国できる日はいつになるのか、という考察ですが、こういうニュースが入っています。5/14に「アシアナ航空 6月から国際線13路線の運航再開へ」と報道しています。


アシアナは韓国大手のエアラインであり、コロナ影響で減便していた韓国と米国、東南アジア、中国などを結ぶ一部国際路線の運航を6月から再開・増便していく、という内容です。国際情勢の観点から、6月の同時期に日本も解除、ということにはなりませんが、日本国内の感染者数の落ち着きと、日本政府が韓国からの日本へのVISA無し入国を許可するタイミングで、韓国への渡航も解禁となる可能性が考えられます。この場合、6月からは一歩遅れるタイミングで、早かったとしても7月が妥当と述べた根拠となります。

コロナ感染の落ち着きと、政府の方針が絡むので、正直なところ、予測をするのはとてもむずかしいのが現状です。

ツイッターなどのSNSで2年間は韓国渡航ができないようなことが騒がれていたようですが、こちらは現段階では正しい情報ではないと捉えてよいでしょう。少なくとも自分が確認した限りでは、入国制限に関わる政府筋の情報にはありませんでした。


韓国が一次感染爆発を防げた理由

数字を見ていきましょう。人口100万人あたりの感染者は、韓国のほうが日本よりも2倍弱あるのに対して、韓国の特徴は検査数が多い点にあります。人口100万人あたりの検査数は、日本の7-8倍ありますね。これは、無感染者を含めて検査を徹底したという韓国の封じ込めが報じられていますが、それが数字に反映されていると見てよいでしょう。

f:id:daisuke-yamamoto-1125:20200524171301p:plain

そして、直近での新規感染者は特に5月に入ってからは顕著に減っているので、検査を徹底したことが一次感染爆発は封じ込めるに至った一つの理由といえるでしょう。ただし、先日ニュースにあったような、ナイトクラブでの集団感染でぶり返すような懸念材料もあるので、韓国政府としては、今後の二次感染をいかにして防ぐのかを重視していくことになりそうです。

f:id:daisuke-yamamoto-1125:20200524171318p:plain

 

もしも今、韓国に入国したら何が起こるのか

韓国は、大規模にロックダウンをせずに、防ぎきっている世界でもまれな国の一つ。これからは、いかにして外国からの持ち込みを防ぐかというのが焦点になりそうです。

ただし、われわれを含む外国人が韓国にVISAを取得して入国する際については、特別な例外措置がなされない限りは、原則14日間の隔離が必須になるような状況です。


ということで、まとめです。

  • 日本の感染者数を落ち着かせることが重要
  • 日本と韓国の両政府のビザ免除措置解除を待つ
  • 旅行客向けのフライトは、早くても7月以降のはず
  • 先回りしてニューノーマルな基準にあわせられるようにする

ということで、私としても大好きな韓国のインチョン空港、よく乗り継ぎで利用する上で施設が充実しており、且つソウルへのアクセスも容易ということでまた利用できる日を待ち望みたいと思います。

 

Source:

https://www.worldometers.info/coronavirus/
https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/kaigai.html
https://www.wowkorea.jp/news/korea/2020/0514/10258697.html
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200518-00000019-cnippou-kr
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200516-00000004-cnippou-kr

狂犬病。予防接種なしで海外で噛まれたらどうなる?その場合の3つの対処法

f:id:daisuke-yamamoto-1125:20200523112230p:plain

 

本日は、海外渡航者とくにアジア圏に行く場合に、実はコロナよりも怖いんじゃないかと思う病気について話をします。
それは、狂犬病

 

youtu.be

 

犬に噛まれて発症したら100%死亡が確定。
これって、一発アウト。

 

海外へ行かなければそもそもかかることのない病気。
でも、海外へ行きたい人はどうすればいいの?


もちろん、予防接種を予めうけておくことが重要ですが、受けていなかったらどうなるのでしょう、ジ・エンドなのでしょうか。

 

狂犬病とは?

狂犬病を発症している動物にかまれたり、ひっかかれたりすることで感染する病気。
最近も、日本人の方が発症されたようです。怖いですね。

これまでの日本の発症例:

  • 1958年:国内発症の最後の事例
  • 1970年:ネパールからの帰国者1が死亡
  • 2006年:フィリピンからの帰国者2名が死亡
  • 2020年:フィリピンからの来日者1名が発症

潜伏期間は噛まれてから、2週間から数ヶ月と言われていて、発症した場合は命をすくうことはできないようです。

日本人の発症例は少ないのですが、世界の死亡者数は6万人程度。そのうち半分以上はアジア地域ということで、特に海外渡航中のリスクは依然として高いと言えるでしょう。

 

噛まれたときの対処法

これは万が一、予防接種を受けずに海外渡航先で自分が野犬に傷口がわかるほどに噛まれた時にやろうと思っている方法です。自分は医師ではないので、医学的な正しさは保証できないので、もし皆さんがこうなったら、現地の医師にすぐにかかることをお勧めします。

では私がやろうと思っている手法をお伝えします。これを正しく実施すれば、予防接種をうけていなかったとしても、95%は発症を防げるようです。

  1. 傷口を水で徹底洗浄
  2. 狂犬病免疫グロブリンを注射
  3. 暴露後ワクチン接種をうける

1がもっとも安価で効果的な方法です。狂犬病ウイルスは動物の唾液から感染すると言われているので、物理的に体に取り込まないということですね。

そのあと、傷になる形で噛まれた場合は、「抗狂犬病免疫グロブリン」という薬を注射するのが効果的とのことです。これは、狂犬病ウイルスに対する抗体そのものだということです。できるだけ早く、遅くとも7日以内の摂取が必須とのこと。

その後、暴露後ワクチンをうけるということになるようです。このワクチンは、長期にわたって体が抗体を作り出すための作用があるようです。3ヶ月にわたり計6回。第一回目はできるだけ早くうったほうがよいみたいなので、現地の病院にかかったほうがよいでしょう。

 

注意点!

やっかいなのが2番目です。

なぜかというと「抗狂犬病免疫グロブリン」は日本では承認されていない薬なので、製造はおろか、入手も困難とされていて、シンガポールやタイなどの隣国に移送をしてもらって、投与してもらうという形になるでしょう。値段は不明なのですが、和歌山にある小児科の先生のWebサイトに情報がありましたので、そちらを参考におこたえすると、1本300ドルを6本投与とあるので、それだけで18万円。渡航費やそれ以外の診療費も考えると、合計で50万円程度はかかるのかもしれません。自由診療の範囲なので、おそらく標準的な海外渡航保険が有効ではない可能性もありますので、本当にガブッとやられちゃった場合は、この値段を覚悟して払えるかが、生死を左右するかもしれません。

 

こう考えると、事前の予防接種の大切さがよくわかりますね。

本日の投稿は以上です。

 

 

Source:
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/07.html
https://izavel.com/vaccine/type/rabies/
https://dot.asahi.com/dot/2019052000037.html?page=3
http://www.ikomaiin.com/index.php?%E7%8B%82%E7%8A%AC%E7%97%85#acceebb1

コロナ後の国際線、出発4時間前に空港へ行かねばならない理由とは?

f:id:daisuke-yamamoto-1125:20200515193552p:plain

今日は、コロナ後の国際線の運行が具体的にどのように変化していくのかというのを皆さんにご紹介をします。

 

 

youtu.be

 

まず結論。
これまで搭乗2時間前だった空港到着の推奨時間が、なんと4時間に拡張されることになりました。

 

といっても、なんでそうなるの?というお声が出ると思うので、理由をお話します。これから話をするのは、私がよく使うCebu Pacific, Philippines Airlinesから今月頭に出たガイドラインを参考にした話になるので、他の国や航空会社によっては、事情が異なる可能性があります。その点はご了承ください。

 

時間を要するようになった要因なのですが、大きく分けて、健康チェックと行列の撤廃のこの二点につきます。
ではその違いを見ていきましょう。

 

・マスク着用の義務
・健康チェックの導入
・オンラインチェックイン推奨
・非接触セキュリティチェック
・ソーシャルディスタンス確保

 

マスク着用の義務

マスクの無いすべての訪問者の空港への立ち入りが不可になるということが、マニラ航空で決まっているようです。
おそらく、どの国にしても、このルールは適用されていくものと思われます。

 

健康チェックの導入

これまでのように体調が悪い人は名乗り出ね、という甘い対応ではなくなります。
サーマルスキャナーを使用したヘルスチェック、即ち体温測定は必須であり、出発するすべての乗客は、後で必要になった場合の連絡先追跡のために、健康申告フォームに自身の状態を記入する必要があります。

 

オンラインチェックインが推奨へ

オンラインチェックインは、便利なだけでなく、空港運営の面から見ても極力、列を作らないことにも貢献します。

 

接触セキュリティチェック

「例外的な事例や状況」でない限り、物理的な接触や手作業による荷物検査は少なくなる模様。セキュリティチェックは、X線装置、ポータブルスキャナー、ハンドヘルド金属探知機を使用して実施します。
日本ではあまり無いのですが、海外便だと、搭乗客全員に対して出発前に手荷物の中をくまなく捜索されることがありますが、おそらく、それも一旦は撤廃の方向に進む可能性があります。
これは悪くない変更、合理的な変更。
セキュリティチェックがザルにはなる恐れがあるので、事件や事故などには気をつけたいところです。 

 

ソーシャルディスタンス確保

分かりやすいところだと、搭乗ゲートの行列が昔の光景となる可能性があります。
すなわち、搭乗するときには、座席の列番号が呼ばれるまでは椅子で待機しておくという運用に変わるようです。
他にも、空港には様々な行列ができるのですが、各所でソーシャルディスタンスを守るように床のマーカーが徹底されたり、係員が多く配置されることになるでしょう。


という感じで、いくつかの違いを述べてきましたが、これらはニューノーマル、即ちコロナ後に段階的に規制解除をしていくにあたっての新常識になるものと言われています。


もしこの他の細かい違いなどを知りたい方は、情報ソースをはっておくので、ご参考ください。

 

Source:

https://news.abs-cbn.com/business/05/05/20/heres-how-youll-fly-under-cebu-pacifics-new-normal

https://www.traveldailymedia.com/philippine-airlines-and-airport-to-implement-new-normal-protocol/

https://outoftownblog.com/cebu-pacific-introduces-new-normal-measures-for-contactless-flights/

MECQのマニラ現状を見た感想。ロックダウンした街が息を吹き返す瞬間

f:id:daisuke-yamamoto-1125:20200520100621j:plain

先日お伝えした通り、フィリピンのマニラのロックダウンが、MECQというほんの若干なのですが緩和されまして、数々のユーチューバーの方が現地の様子をアップされていました。

 

 

youtu.be


本日は、アキラ先輩、エドちゃんねるの動画を見て、私が感じたことを述べていきます。

 

主には、こちらについて述べます。

 

マニラの息吹に思うこと

MECQとはいえ、人が出始めた感じを受けました。アキラ先輩、エドさん共にSMショッピングモールの様子を挙げられていました。ある程度人が集まりやすい地域だったのだと推測します。

MECQとは?

5/15までは、ECQ(Enhanced Community Quarantine)、強化されたコミュニティ検疫、要するにロックダウン状態にあったマニラ。
5/16に、ECQからMECQ(Modified ECQ)、修正された強化コミュニティ検疫、ということで若干の緩和レベルに変わった。
外での散歩・ジョギング・バイク等がマスク着用・一定距離確保の上で行うことが可能になったのと、一部の商業施設の営業が再開された。

これにより街の様子に変化が見えた。例えば、以下のようなものです。

 

車の数が戻りつつある

大渋滞というほどではないものの、ひっきりなしに車が行き交う様子が伺えました。車間距離はマニラ特有のつめつめな感じで、なんだかわからないけど、力強さを感じます。

 

ジプニーが走っていない

フィリピンの行動であいつといえば、そうです。ジプニーです。
ジプニーって知ってますか?フィリピン全土でみられる乗合タクシーなのですが、見た目の奇抜さと騒音を撒き散らす、マニラの息吹の代表格といっても良いであろう乗り物。
映像を見る限りだと、存在していない。それもそのはず、MECQではまだジプニーはもちろん、鉄道・バス・タクシーも禁止なので、見ることはできません。


ニューノーマルが始まっている

どういうところでそれを感じたかというと、色々あります。

  • ソーシャルディスタンスのための床のシール
  • レジカウンター前のビニール
  • チェーンブランドのルール化は早い(スタバ、ジョリビーマクドナルド、SMモールとかは、サクッと対応してきている印象)

日本人はよく列になって忍耐強く並ぶという様子が報道されたりしますが、これから海外でも、スーパーマーケットに入るだけでもソーシャルディスタンスを守り、並ぶという文化が一般化しそうですね。フィリピンも例外ではなく。

ガードマンによる検温・消毒が徹底されていそう

もともと入館ゲートが日本よりきちんとしている、人が見張っているので、ある意味お馴染みの雰囲気。

マスク無しの人が見当たらない

これはMECQルールのロックダウン配下では義務付けられているから。もし、マスクを持たずに徘徊していたら、それだけでポリスか軍人かセキュリティガードマンに止められることでしょう。こういうところは、正直、日本よりも厳しく取り締まられているのだと思います。

 

心に響いたこと

アキラ先輩が動画の中で、フィリピン人をこんな風に語っていました。「人と合わない、不特定多数の人とあわないことが、そもそもできない国民性」だと。人懐っこく、情熱的、パワーあふれる方が多い印象なので、これはそう思いましたね。

また、こういうこともおっしゃられていました。

「打ちのめされて倒れていたフィリピンが立ち上がろうとしている」

「外出規制とかソーシャルディスタンスとか、そういうのもに世界で一番縁がないのがフィリピン人であって、ずっと家にいなさいとか、人とあってはいけないとかいうのは、本当に辛かったんだと思う」

これは、心に響きました。なぜかというと、私も、そんなフィリピン人が好きな人の一人だし、おそらく、本気で立ち上がろうとしているんだと思いますし、それが感じられた映像でした。


フィリピン人の方が歌を歌いながら働いている姿、好きなんですよね。高速道路の料金所、ホテルのカウンターで、リズムを刻みながら。こういう気さくなところは日本にはない雰囲気で、とくに好き。そういう姿を、また見たいですね。


正直、まだ完全復活には程遠い印象

でも、少しずつ前に進もうとしている。
日本と同じで、第二波がきたときの準備がどれだけできるか、それを起こさないように人々がどうやってそれを回避するか。みんな、ロックダウンにはうんざりしているはず。
ストリートフードやパブリックマーケット、ナイトマーケット、トライシクルやジプニーなど、フィリピンならではの光景が、安全に見られる日を祈りまして、本日の動画を締めくくらせていただきます。
どうもありがとうございました。

 

 

(アキラ先輩)
フィリピンは死んだままなのか?MECQ移行後の街を歩いてみた。アキラ先輩。
https://youtu.be/kV1yoUEEJ6I

 

エドちゃんねる)
【5/18】フィリピンマニラMECQになりオープン初日のSMへ行ってきたが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=WfU8QLsW6aM

タイ渡航解禁いつ!?国際線旅客機の入国禁止、6月末まで延長

f:id:daisuke-yamamoto-1125:20200520100003j:plain

皆さん、東南アジアの中で、日本人が一番多く訪れるのはどの国かご存知ですか?そう、それはタイなんですね。


本日は、東南アジアの国で日本人海外渡航先No1のタイについて、今後の渡航解禁の可能性について私の考えをまとめました。

 

 

youtu.be

 

結論:
旅行客として日本からタイに渡航できる可能性は、7月以降が濃厚という状況。
残念ながら6月の入国再開は絶望的。

 

では、その理由を見ていきましょう。
今日のお題は以下の順序で進みます。

 

・6月のタイ入国再開が絶望的な理由
・タイのコロナ感染状況
・タイのロックダウン状況


6月のタイ入国再開が絶望的な理由

5/16付けで、タイ民間航空局から「タイ行き航空機の飛行禁止措置期間を6/30まで延長する」という発表がなされました。貨物機、軍用機、帰国のための特別機、緊急着陸などは禁止措置の対象外とされているので、この記載に沿えば、旅行客が入国できる可能性はゼロと捉えるべきでしょう。

一方で、外務省の海外安全情報のサイトのタイ渡航の欄を見ると、「労働許可証を有する外国人,外交団,国際機関の職員,政府の代表等に限り,健康証明書(出発の72時間以内に発行されたもの)及び出発地のタイ大使館/総領事館が発行するレター(労働許可証を有する外国人の場合のみ)の提示があれば,入国は可能となる」という旨の記載があります。これを信用するとなると、要人や企業管理職についてはビジネス上の理由で渡航が許される可能性は残っているという理解できるかと思います。

つまり、6月に渡航される方がいるとするならば、それは条件付きの狭き門です。限られた方を乗せる飛行機は、少ない座席数で予算を確保しなければならない航空会社側の都合もあり、チケット代がとても高額になる場合があるので、注意が必要です。

 

タイのコロナ感染状況

f:id:daisuke-yamamoto-1125:20200520100050p:plain

数字としては、日本よりも感染数は穏やかな状況であることがわかります。
100万人あたりの検査数・感染者数を見れば明らかです。検査数については日本の倍以上なのに対して、感染者数は日本の約1/3というのがタイの現状となります。
先日お話をしたベトナムほど感染が少ないとは言えませんが、世界の他国と比較したら低い数字を保てている状況と見て良いでしょう。


タイのロックダウン状況

もともと5月末までと言われていたタイのロックダウンですが、先日、タイ政府より、5月17日から規制の緩和が適用されるという発表がなされました。引き続き、夜間の外出、すなわち午後11時から翌朝4時までの間の外出は禁止されたままとなりますが、パブやバーを除く飲食店、百貨店,ショッピングセンターの営業が順次解禁されていくとのことです。
タイのロックダウンの他の国との違い、特徴としては、お酒の販売が禁止になったことなんですね。こちらについては、残念ながら今回の緩和措置においても、解禁にはならないようです。

 


最後にまとめです。

タイについては5/18現在の情報をもとに推察すると、以下のことが言えます。

  • 観光客としての入国は早くても7月となる見込み
  • タイ国内のコロナ影響は日本よりはだいぶ少ない
  • 現地の検疫措置は比較的ゆるくなってきている
  • ただし、酒を購入することはできない
  • 6月の日本〜バンコクのフライトは条件付きで可能性あり

ということで、本日の投稿は以上です。

 

Source:

https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/kaigai.html
https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_20200516-1.html
https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_20200516-2.html

ベトナム渡航解禁いつ!?ベトナム航空、6月に国内線全面再開の裏事情

f:id:daisuke-yamamoto-1125:20200519172127j:plain

 

本日は、インドネシア、フィリピンに次ぐ東南アジア第3位の人口を持つベトナムの国営航空会社であるベトナムエアラインが国内線運航の6月全面再開を目指すというニュースが目に入ったのでご紹介します。5/8の少し前の記事にはなるのですが、今後の渡航解禁の可能性について私の考えをまとめました。

 

youtu.be

 

結論:
旅行客として日本国内からベトナム渡航できる可能性は、私としては7月以降に濃厚になりそうという見立てをしています。
裏を返すと、6月いっぱいに入国が再開される可能性はゼロではないものの、あまり高くないのではないかという話。

 

その理由をいくつかの視点でお届けするのですが、本日は、以下の順序で、皆さんにシェアしてまいります。

 

・6月の入国は厳しいとする理由
ベトナム国内のコロナ影響
・現地の検疫措置の現状
・日本〜ベトナムのフライト現状

 

6月の入国は厳しいと考える理由

・まず初めに全面再開を目指すのは国内線
ベトナムエアラインは、傘下のジェットスターベトナムエアサービスを含めて今後の国内線運航計画を5/8に発表しています。それによると国内観光の需要回復に向けて国内線に限って、6月全面再開を目指すということです。

 

それとは、相反する形で、もう一つベトナムエアラインが発表したニュースが、「日本〜ベトナム間の国際便は6月末まで運休」という少し残念なニュースです。

 

よって、旅行客として日本国内からベトナム渡航できる可能性は6月いっぱいは低いという結論をのべています。国際便としては、他にも、ANAJALなどが飛んでいるので、どうしてもベトナム渡航する必要がある方は、この動画の最後に、現状のフライトと、それを取得するための条件について触れていますので、最後まで視聴してもらえればと思います。

 

ベトナムのコロナ影響

東南アジア11カ国の中で最下位の感染数をキープしている国の一つです。
表を見てください。東南アジア第三位の人口、ほぼ1億人にも関わらず、感染者数は320名。100万人中、3人が感染している計算です。検査が足りないんじゃないの?というお声が出ると思うので、そちらもみてみましょう。なんと、日本の1.5倍の検査数なのに、この感染率です。
この数字は、ラオスミャンマーと匹敵する比率なのですが、それらよりも検査率は高いので、正真正銘、東南アジアNo1の低感染国と、数字上では言えますね。

 

f:id:daisuke-yamamoto-1125:20200519172445p:plain

 

ベトナムの検疫措置の現状

5月8日付けベトナム政府からの通知によると以下のような状況です。
・公共交通機関(飛行機、バス、船、列車など)における制限の緩和、間隔・座席数の制限を解除
・飲食店・商業施設・サービス施設に対し、マスク着用や消毒など安全確保措置の実施を前提に営業再開に同意。ただし、ディスコ、カラオケについてはまだ再開を認めない。
・スポーツ活動、大人数の密集については、マスク着用、消毒が前提になりますが活動の再開を認める。
・学校は開いてOK。教室内におけるソーシャルディスタンス、マスク着用の義務化はなし。

国内の経済活動は復活に向かっていると見てよいでしょう。


ただし、入国者による感染を断固として防止する、という政府からの声明があり、尚且東南アジアで感染最下位国であるというのは同時に、外部からの感染に敏感になるとも言えるので、ベトナムにおけるインバウンド需要、観光産業の復活は中長期で見ていく必要がありそうです。

 

最後、日本からのフライトについて補足

冒頭の結論で、観光客のフライト解禁の期待は7月に、という話をしましたが、特殊事情により例外的に渡航が許される可能性もあるようです。


特に6月は、値段が高いのですが、ANAをはじめとする限られた便が飛んでいるようです。

もともと3月22日から,外国人の入国を停止する、とされていましたが、それには例外があるようで,外交官やその他特別な事情がある方(専門家,企業管理者,高技能労働者等)に対しては,医療機関でコロナ陰性証明書の提示を前提にVISAを発給可能とのことが、本日5/18付の外務省のWebサイトで確認できました。

企業管理者・高技能労働者が含まれているのは、フィリピンなどの完全都市封鎖がされている国などと比較すると、ゆるく感じますね。

 


最後にまとめです。

ベトナムについては
・観光客としての入国は早くても7月となる見込み
ベトナム国内のコロナ影響は東南アジアで一番少ない
・現地の検疫措置は比較的ゆるくなってきている
・日本〜ベトナムのフライトは、特別な事情があれば条件付きで可能性あり

 

ということで、本日の投稿は以上です。

Source:
https://www.worldometers.info/coronavirus/
https://www.viet-jo.com/news/tourism/200508160032.html
https://www.viet-jo.com/news/tourism/200511155626.html
https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/corona0511.html

マニラ都市封鎖・ロックダウンの現状。MECQ, GCQ, MGCQ最新情報、日本の緊急事態宣言との違いとは?

f:id:daisuke-yamamoto-1125:20200517135841j:plain

 

5月13日,フィリピン政府は検疫隔離の緩和について発表を行いました。
日本の緊急事態宣言は強制力の無いゆるいものですが、海外に目を向けた場合に、日本とどのように異なるのか、についてレポートをしていきたく思います。

 

本記事の内容は動画で詳しく解説しています。

youtu.be

 

結論からなのですが、公共交通機関すら利用できなかったフィリピン全土ですが、5/16以降でマニラ首都圏を除く地域で段階的に解除されていくとのこと。

 

では、その内訳をみていきましょう。
本日の考察は以下の順序になります。

 

・フィリピン入国に関して
・コミュニティ検疫のレベル
※日本の緊急事態宣言との違いに
着眼しながらレポートしていきます

 

◆フィリピン入国に関して
フィリピン外務省の発表により、3月22日から、日本人含む外国人のフィリピン入国が実質不可となっており、今現在も尚継続中で、6/10までは入国制限がかかっている状況です。
こちらについては、前回の動画で詳しく解説していますので、後ほど概要欄をご覧ください。

 

◆コミュニティ検疫のレベル
フィリピン政府からの発表では、4つの段階に分けられています。

ECQ (Enhanced Community Quarantine)
強化されたコミュニティ隔離

MECQ (Modified Enhanced Community Quarantine)
修正された強化されたコミュニティ隔離

GCQ (General Community Quarantine)
一般的コミュニティ隔離

MGCQ (Modified General Community Quarantine)
修正された一般的コミュニティ隔離

 

んが、めちゃくちゃ分かりづらいですよね。
ということで、私なりの解釈を付けた言い回しに変更させていただきました。

 

ECQ(最強隔離、いわゆるロックダウン) 5/15まで
MECQ(準最強隔離、ほぼロックダウン) 5/16-5/31まで
GCQ(不要不急の外出自粛) 5/16-5/31まで <= 日本の緊急事態宣言に近い
MGCQ(ほぼ解除!?)

 

どの地域が該当しているかはこちらに詳しく記載がありました。

https://manilatoday.net/gabay-sa-mecq-gcq-at-mgcq/

 

マニラ首都圏、セブ市については5/31までは準最強隔離、ほぼロックダウン状態が継続されるという解釈になります。

 

ということで、上から順番に解説していきます。

 

◆ECQ(最強隔離、いわゆるロックダウン)
24時間の外出禁止、車の運転禁止など。各家庭、通行パスを持った1人のみが買い物に出られます。公共交通機関は全て停止はもちろんのこと、ジョギングなどのエキササイズも禁止された、いわゆるロックダウン状態です。
5/15まで、マニラがあるルソン地方、セブ市を含むビサヤ地方、ダバオ市があるミンダナオ地方で、実施されていました。

 

◆MECQ(準最強隔離、ほぼロックダウン)
5/16以降に、マニラ首都圏、セブ市をはじめとする人口の多い地域に関して原則自宅待機のロックダウン状態が継続するとのこと。ただし、一部の外での運動(外での散歩・ジョギング・バイク等)はマスク着用・一定距離確保等の安全規則を守った上で行うことが可能になるようです。
公共交通機関は引き続き運休、国内便も原則禁止とのことなので、移動はできないと同然と捉えるべきでしょう。
私がよく訪れるマニラ首都圏については、5/31まではこの状態がつづくとのことです。

 

◆GCQ(不要不急の外出自粛)
5/16以降に、マニラ首都圏、セブ市をはじめとする人口の多い地域を除く広範囲の地域に適用されるレベルです。
ジプニー、バス、トライシクルなどの公共交通機関が密集を避ける形で再開されるようです。完全ではありませんが、基本的な経済活動に戻ってもよいとされる段階です。
ただし、美容室、アミューズメント施設や映画館、図書館、ジム、カラオケ、観光施設などの営業はこのレベルでも禁止とされているようです。

不要不急の外出自粛は控えつつも最低限の経済活動を再開しはじめるという点において、日本の緊急事態宣言に最も近い措置レベルと考えて良いでしょう。

 

◆MGCQ(ほぼ解除!?)
厳しい検疫や在宅ルールは伴いません。ですが、マスクの着用・こまめな手洗いとうがい・ソーシャルディスタンスの確保など健康に関する基本ガイドラインは守る必要があります。
この段階における具体的な方針は、まだフィリピン政府から正式に発表されておらず、今後の情報を注視していく必要がありそうです。


以上が私のほうで把握したマニラ都市封鎖、フィリピン全土のロックダウンの最新情報となりますが、日本の緊急事態宣言よりも、かなり踏み込んだ検疫隔離措置をされているのがフィリピンだということがわかりました。

 

Source:
https://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00107.html
https://ceburyugaku.jp/127792/#516-2
https://cebuhoyukai.muragon.com/entry/352.html
https://primer.ph/blog/genre/all/2020-5-13-public-briefing/